vol.31 (2017)

情報メディア教育研究センター 研究報告
Vol.31, 2017 ISSN 1882-7594

表紙
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個別要素法による離散粒状体の動的追跡法 ‐土圧係数算定への応用‐
大西 泰史, 丸 裕也, 吉田 長行
受付: 2017年3月6日    PDF    抄録
本研究の目的は個別要素法(Distinct Element Method:以降DEMと呼称する)を用いて土圧係数を計算することである。 土圧の理論は古くから確立されており、実際の構造設計に使用されています。 そこでDEMによる擁壁の土圧をシミュレートを行い、 数値結果をクーロンとランキンの理論に基づく公式と比較して、土壌問題におけるDEMの有効性を確認する。
模擬微動を用いた建物の基本的動特性の抽出法
鯉沼 優仁, 中村 圭佑, 吉田 長行
受付: 2017年3月6日    PDF    抄録
本研究の目的は、常時微動下の建物を観測し、そのデータを基に建物の振動特性を探り、構造諸量を同定するプロセスを構築することである。しかし、既往の分析手法により求めた固有周期、減衰定数には真の値と誤差が生じていた。そこで、その値がどの程度真の値を捉えているのかをあらかじめ評価しておく必要がある。さらには、より精度の高い推定法の開発も必要となる。本研究では、模擬微動を用いた既存の分析手法の性能評価及びその定性的傾向の把握とより精度の高い推定法の開発を行った。
分子動力学による荷電コロイド分散系における添加塩効果
片岡 洋右
受付: 2017年3月20日    PDF    抄録
コロイド分散系に似た性質を持つ簡単化モデルで、溶液中に存在する塩に由来する電荷量を増やしていくと、1相から2相へ変化し、さらに増やすと、また1相に変わる例を分子動力学法シミュレーションで示した。 コロイド粒子間には引力的な有効相互作用がはたらくことを示した。塩に由来する電荷量が増えるとこの相互作用が増加するため、上記のような相の変化が起きる。
流域水収支法と人工知能を用いた空知川流域の月蒸発散量の推定
沼尻 治樹
受付: 2017年3月21日    PDF    抄録
 この研究は,流域水収支モデルに基づいた蒸発散量の近似式を構築することが目的である。最新の気候値グリッドデータを用いて,分散型タンクモデルを含む流域水収支モデルを構築した。この流域水収支モデルにより河川流量の季節変化を正確にシミュレートすることができた。この分散型タンクモデルから出力された蒸発散量は,Thornthwaite法による可能蒸発散量とタンクの貯蔵量に比例する値となっている。毎月の蒸発散量を計算するための近似式は,Thornthwaite法による可能蒸発散量と月降水量からなる回帰式である。 この近似式の係数を探索するために人工知能を使用し,人工知能の地理空間情報での有効性を確認した。
層集約法による骨組の弾塑性増分解析
木村 築, 河井 雄登, 吉田 長行
受付: 2017年3月21日    PDF    抄録
本研究では,弾塑性材端曲げ剛性を用いた層集約骨組解析の定式化とその有効性を示すことを目的としている.指定された地震力に対応する変位分布に基づく変位制御型の解析を行い,精算解としての骨組モデルの荷重増分解析との比較検討を保有水平耐力について行う.
フェニルアミノメチルカチオンの気相安定性に及ぼす置換基効果
中田 和秀, ハンス・ウルリッヒ・ジール, 藤尾 瑞枝
受付: 2017年3月24日    PDF    抄録
ベンゼン誘導体カチオンの安定性に及ぼす置換基効果解析では湯川−都野式が精度良く使用される。本式では、ブラウンの「シグマ+」置換基定数から直接共鳴効果を含まない「シグマ0」置換基定数を減じて定義した共鳴置換基定数を使用することにより、各カチオンの直接共鳴の度合いを精度良く測定することができる。しかし、近年、平面に固定したN-フェニルグアニジニウムイオンの安定性に及ぼす置換基効果を検討したところ、90度固定クミルカチオンの安定性から定義したシグマ0置換基定数自身に直接共鳴効果が含まれていることが示唆された。本研究では、真のシグマ0基準系を探索する目的で、フェニルアミノメチルカチオンの気相安定性に及ぼす置換基効果を計算化学的に検討した。
ITを利用した教育システムに関する最新動向の調査報告
藤井 聡一朗
受付: 2017年3月25日    PDF    抄録
近年は教育へのITの利用が進み,LTIやCaliper Analytics,xAPIなど教育プラットフォームに関連した多くの技術標準が採用され始めている.こうした技術標準を利用することにより教育プラットフォーム間での相互運用性が高まり,従来では実現できなかったNGDLEと呼ばれる次世代の教育プラットフォームが提唱され始めた.本報告書ではITを利用した教育支援システムに関する最新動向としてNGDLEとその実現に用いられる技術標準に関する調査結果を報告する.