vol.30 (2016)

情報メディア教育研究センター 研究報告
Vol.30, 2016 ISSN 1882-7594

表紙
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Discrete Limit Analysis for Framed Structures by using Hybrid-type Penalty Method
山口清道, 竹内則雄
受付: 2016年1月22日    PDF    抄録
本論文では,HPMによる2次元,3次元の進行型破壊の解析において,杭やアンカーなどをモデル化するための線材を利用できるようにするため、HPMの平面要素やソリッド要素と同じ形式の変位場を有し,同じ手法で離散化するHPMのはり要素を開発した.そして,骨組構造の離散化極限解析を行い得られる解の精度を検討したところ,厳密解と同じ極限荷重や崩壊形式を得ることができた.
分子動力学による荷電コロイド分散系の構造

片岡洋右
受付: 2016年3月8日    PDF    抄録
分子動力学により荷電コロイド分散系の構造を調べた。
Sogami-Ise ポテンシャルを仮定し、初期配置を面心立方格子(FCC)として、表面電荷密度をパラメータとし、平衡化後の構造として、液体、FCC,さらにvoid構造を得た。構造は、分子配置、2体相関関数、平均2乗変位なとで分類した。また系の特徴を調べるために、ポテンシャル関数が最小となる距離とその深さを調べて、FCCからvoid構造への転移は、ポテンシャルが最小となる距離が平均分子間距離に等しい条件で生じる。
続報: 定圧分子動力学法によるLennard-Jones系の相平衡

山田祐理, 片岡洋右
受付: 2016年3月9日    PDF    抄録
初期配置を工夫した定圧分子動力学(NpH-MD)法を用いた,Lennard-Jones 12-6系の固液,気液および固気の二相平衡をそれぞれ得る手法について,低圧における緩和がより速い初期配置を新規に提案し,また固相の結晶方位が相平衡温度に与える影響について検討した。
CIP法を用いた半無限地盤モデルにおける動的解析-2次元P・SV波面内問題-
松下周平, 中村圭佑, 吉田長行
受付: 2016年3月18日    PDF    抄録
私たちはCIP法(Constrained Interpolation Profile Scheme)を用いた新しい境界処理法の確立を目指す.その境界処理法の基礎研究としてCIP法を用いた2次元面内問題波動伝播解析を行い,CIP法の特性を把握する.
ベンゾエートアニオンの気相安定性に及ぼす置換基効果の二面角依存性
中田和秀, 藤尾瑞枝
受付: 2016年3月22日    PDF    抄録
ベンゼン環とCOO平面がなす二面角を多様に固定した環置換ベンゾエートアニオンの相対気相安定性を計算化学的に決定した。得られた置換基効果を拡張湯川−都野式によって解析した。二面角の増大に伴ってr値は顕著に増加した。r値に反映される直接共鳴効果の作用機構を解明するため,NBO解析を行った。その結果,二面角が大きいときには側鎖の酸素原子の非共有電子対からベンゼンπ電子系への電子移動が観測され,これがr値増大の原因であることが明らかになった。
集約型層剛性モデルによるRC建物の動的耐震検討 -横浜市立大曽根小学校第二校舎-
古明地洋佳, 木村築, 河井雄登, 吉田長行
受付: 2016年3月26日    PDF    抄録
本研究では、動的耐震診断に有効な簡易解析手法を提案する。建物の地震応答解析には精度の高い「立体骨組モデル」が用いられる。これにより、部材レベルでの詳細な弾塑性挙動を把握することが出来るが、動的耐震診断では結果の得やすい簡易な解析手法も必要となる。そこで、層内の柱、壁などの部材の層間変位を等しく置くことにより、弾塑性解析の簡易化を図った「集約型層剛性モデル」を提案し、精度と有効性を検討する。