国際シンポジウム2014

「映像配信を利用した教育情報システムの最新事情」
~MOOCs, Post MOOCs に向けた最新動向~

現在MOOCsが新たな学びの方法として世界的な規模で急速に普及しつつあり、日本でもJMOOCが設立されるなど注目を集めています。本センターでは昨年3月第一回国際シンポジウムでedXやMatterhorn などの米国の映像配信をベースとした教育情報システムをご紹介しましたが、今回引き続き米国のMOOCsやPost MOOCsを見据えた最新動向を、カリフォルニア大学バークレー校、カーネギーメロン大学で教育システム構築の最前線で活躍される講師の方をお招きしてお届けするとともにMatterhorn 映像配信システムの国際化を進めるプロジェクト紹介、さらにJMOOCをはじめとする日本のMOOCs、反転授業など新しい意欲的な取り組みをご紹介致します。

開催日: 2014年 3月7日(金)10:00-17:05
場 所: 法政大学 市ヶ谷キャンパス ボアソナードタワー26Fスカイホール
主 催: 法政大学 情報メディア教育研究センター
共 催: 一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)法政大学 教育開発支援機構 FD推進センター
定 員: 200名

(1) オリジナル会場音声配信
http://www.ustream.tv/channel/housei20140307

(2) 日本語通訳チャネル配信
http://www.ustream.tv/channel/moocs-sympo-hosei

プログラム:

9:00 –  受付
10:00 – 10:05  開会挨拶    福田 好朗 (法政大学常務理事)
 10:05 – 10:45  基調講演【同時通訳】
日本におけるオープンエデュケーションとJMOOC 
白井 克彦 (放送大学学園理事長・JMOOC理事長)
 10:45 – 11:05  学会報告【アトランタよりライブ】
MOOC 出現による教育および学習の展開に関する国際会議(The First Annual ACM Conference on Learning at Scale) 報告 
寺脇 由紀 (法政大学), 鎌田 敏之(愛知教育大学)
 11:05 – 11:45  招待講演【同時通訳】
カーネギーメロン大学のオープンエデュケーション戦略 【概要】
For over a decade, The Open Learning Initiative (OLI) at Carnegie
Mellon University has been at the forefront of the movement to
transform teaching and learning by applying learning science and
emerging technologies to increase student success, improve learning
productivity and maximize priceless face-to-face time with faculty.
OLI combines leading research in cognitive and learning science with
state-of-the-art technology to create open and free learning
environments that enact instruction. By rigorously capturing and
evaluating learner data, OLI creates powerful feedback loops that
assist learners and educators, support continuous improvement in
courses and contribute our larger understanding of how humans learn.
Can the success of this approach be combined with the scale of the
MOOC movement to provide more effective, personalized online courses
for a larger population of learners and educators? Norman Bier will
provide an overview of the Open Learning Initiative’s approach,
research results and future directions.
Norman Bier, Director, Open Learning Initiative, Carnegie Mellon University and
Katsusuke Shigeta, Information Initiative Center, Hokkaido University
 11:45 – 12:15  休憩
 12:15 – 12:45  ランチョンセミナー: テクノロジーレポート【同時通訳】
講義自動蓄積・配信システムの最新動向 ~オープンキャスト・マッターホルンプロジェクトとそのグローバル展開に向けて~
Andy Wasklewicz, Co-founder, Entwine, Tobias Wunden, CTO, Entwine 
 12:45 – 13:00  休憩
 13:00 – 13:40  基調講演【同時通訳】
カリフォルニア大学バークレー校におけるMOOCs とポストMOOCsへの取り組み 【概要】
Berkeley is investing resources in online learning across multiple areas including MOOCS but also fully online and hybrid professional masters degrees, certificate programs, and individual for-credit courses. I will briefly go over the history of how we got to this point and present Berkeley’s approach to nurturing and supporting these initiatives, including funding models and how these new initiatives fit into the existing ecosystem that supports more traditional courses. I’ll share some results and lessons learned from Berkeley’s experience running MOOCs and other online programs and also discuss some of the innovative things we’re doing and planning to do moving forward in this area.
Scott Shireman, COO, UC Berkeley Resource Center for Online Education, CIO, UC Berkeley Extension 
 13:40 – 14:05  Google Apps for Educationを基盤とするコードアカデミー高等学校
松村 太郎 (慶應義塾大学SFC研究所客員上席所員・コードアカデミー高等学校スーパーバイザー) 
 14:05 – 14:15  休憩
 14:15 – 14:40  CHiLOプロジェクト:新しいオープンエデュケーションの形 【概要】
2013年後半、Hypeと言われ出したMOOCsは、学位を発行したい伝統的大学との共存を目指すBlended learning、企業の労働力としての価値を求める企業の要望に応えるOnline learningの真逆の戦略でpost MOOC に挑んでいる。
我々NPO CCC-TIESでは、1996年以来日本における教育のオープン化に取り組んできており、post MOOCを高等教育の本来の目的を見つめ直し、人生を豊かにする厚みのある豊かな高等教育をbroadenすることを目的としている。
それは、与えられたカリキュラム、コースを選択して学ぶという概念を排除し、学びたい事を学びたいだけ学ぶことができる新たなオープンエデュケーションの形である。
我々は、この新しいオープンエデュケーションを電子書籍をポータルとした大規模オンラインコースCHiLOs (Creative Higher Education Learning Objects) で実現した。
本発表では、我々の新しいオープンエデュケーションと、CHiLOsの事例を紹介する。
堀真 寿美 (帝塚山大学TIES教材開発室) 
 14:40 – 15:05  BBT大学の実践から展望するオンライン教育の将来 【概要】
BBT大学では経営学部と経営大学院の計6年間を全てオンライン教育システムを用いて実現しており、このオンライン大学の実態を紹介する。オンライン大学の今後の展望を考えるときに、どうしてもシステム面、学生支援面の特徴に注目が集まるが、それに勝るとも劣らず、学生の学生生活面の多様さに注目すべき点がある。オンライン大学であるがゆえ想定外の多様性が出てくることがあるかもしれないが、このような多様性に如何に対応し、学習効果を高めていくかが今後のオンライン大学の課題であると考えるところである。また、学位を取得し、大学を卒業し、文字通り大学と縁が切れてしまうということではなく、オンラインであるので物理的場所と時間の拘束はなく、いつでもどこでも学ぶことが可能である。そこで今後は生涯教育を前提とした教育方針がオンライン大学にとって重要な課題となっていく。
 伊藤 泰史(BBT大学副学長) 
 15:05 – 15:30  日本のオンライン教育を推進するJMOOCの活動 【概要】
MOOCは 米国での爆発的な展開につづき、ヨーロッパにおいても複数の国、組織において積極的な取組みが始まっており、世界全体を巻き込む活動に広 がりつつある。我が国においては、日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC) が2013年10月に設立 記者会見を行い、同年11月1日 に一般社団法人としての活動を開始した。JMOOCでは以後、様々な大学・企業に 参加を呼びかけ、2014年3月3日時点で60機関が参加する規模 となった。当初より、大学レベルの講義配信から開始するとの方針のもとで、準備を進めてきたが、4月より最初の講義の配信を開始する運び となった。本講演ではJMOOCの活動について狙い、経緯、組織、今後の活動予定 などについて紹介する。
 山田 恒夫(放送大学教授, JMOOC事務局次長) 
 15:30 – 15:40  休憩
 15:40 – 16:05  大規模オンラインコースの構築を目指す小さな試み 【概要】
近年MOOCに代表される数万人規模の学習者を擁する大規模オンラインコースが注目を浴びている。我々NPO法人CCC-TIESは、2011年以来、大規模オンラインコースに適合したVLE(Virtual Learning Environment)である CHiLO(Creative Higher Education Learning Object)の開発に取り組んできた。
CHiLOの開発理念は、大規模オンラインコースでは、大規模なシステムより、むしろ小さなシステムが協調分散することにより低コストで効率的なシステムが構築できるはずであるという仮説の上に立っている。
その結果CHiLOは、分散運用LMSによるスケーラビリティの確保、既存の技術のマッシュアップによる低コストなシステム、Peer to Peerのコミュニティ、一分単位のマイクロレクチャなどからなるVLEを提供することができた。
本発表では、CHiLOの開発理念とそのアーキテクチャーについて報告する。
小野 成志 (NPO 法人CCC-TIES, 武蔵学園情報システム部)
 16:05 – 16:30  SPOCを取り入れた反転授業の取り組み事例
飯塚 康至, 江島 夏実, 寺脇 由紀, 入戸野 健, 坂上 学, 児玉 靖司 (法政大学) 
 16:30 – 16:55  米国におけるMOOCs とポストMOOCs の最新動向
児玉 靖司 (カリフォルニア大学バークレー校客員研究員) 
 16:55 – 17:00  閉会挨拶    八名 和夫 (法政大学情報メディア教育研究センター所長)
 17:20 – 19:00  情報交換会
(会費制 4,000円)

・予定していました Google, Inc. からのご講演「Google の教育分野におけるグローバル戦略」はキャンセルとなりました。

問合先: 情報メディア教育研究センター事務局  Mail: cms@ml.hosei.ac.jp